自費出版をするには?基本の手順や注意点などを解説。おすすめの出版社も紹介

自分の作品を世に送り出したい、専門知識を本にまとめたいなど、自費出版への関心が高まっています。

しかし実際に始めるとなると、どんな手順で進めればよいのか、どのような注意点があるのかなど、疑問点も多いでしょう。

この記事では、自費出版の基本手順から注意すべきポイントまで詳しく解説します。

自費出版の基本手順:企画から完成まで

自費出版は企画立案から始まり、原稿作成、編集・校正、印刷・製本、そして流通まで、著者が主体となって進める出版形態です。

一般的な商業出版とは異なり、著者が費用を負担する代わりに、内容や仕様を自由に決められるのが特徴です。

全体の流れとしては、まず企画と構成を固めて原稿を執筆し、その後専門業者に編集や校正を依頼します。並行してデザインや印刷仕様を決定し、最終的に印刷・製本を行います。

この一連のプロセスには通常3ヶ月から半年程度の期間が必要で、各段階で丁寧な準備と確認作業が求められます。

自費出版の手順①:企画・構成の決定と原稿執筆

自費出版を成功させるためには、まず明確な企画と構成を立てることが重要です。

テーマ設定では、自分の専門分野や体験談、創作作品など、読者にとって価値のある内容を選択します。同時にターゲット読者を具体的にイメージし、その人たちが求める情報や感動を提供できるよう内容を練り上げます。

次に全体の目次を作成し、各章の内容と分量を決定します。執筆スケジュールを立てる際は、1日あたりの執筆量を現実的に設定し、締切に余裕を持たせることが大切です。

原稿執筆中は定期的に全体のバランスを確認し、必要に応じて構成を調整しながら進めていきます。

自費出版の手順②:編集・校正・デザインの依頼

原稿が完成したら、プロの編集者による編集・校正作業を依頼します。

編集では文章の流れや論理構成をチェックし、より読みやすく分かりやすい内容に仕上げます。校正では誤字脱字や表記の統一、事実関係の確認を行い、出版物としての品質を高めます。

この作業は自費出版の成功を左右する重要な工程なので、経験豊富な専門家に依頼することをおすすめします。

並行して表紙デザインや本文レイアウトの検討も進めます。表紙は読者の購買意欲に直結する要素なので、ターゲット読者に響くデザインを選択します。本文のフォントサイズや行間、余白なども読みやすさに大きく影響するため、慎重に決定する必要があります。

自費出版の手順③:印刷・製本と流通準備

編集・校正が完了し、デザインが確定したら、印刷部数と製本仕様を決定します。

印刷部数は販売計画や予算に応じて設定しますが、初回は少部数から始めて様子を見るのが賢明です。

製本仕様では用紙の種類や厚さ、製本方法(並製本・上製本)、サイズなどを選択します。

同時に書店での販売を希望する場合は、ISBNコードの取得手続きを進めます。ISBNは書籍を識別するための国際標準番号で、流通には必須のコードです。

また、国立国会図書館への納本手続きや、書店・取次会社との流通契約についても事前に準備を進めておくとよいでしょう。

これらの手続きには時間がかかることが多いので、印刷開始前に早めに着手することが重要です。

自費出版で注意すべきポイント

つづいて自費出版を進めるうえでの注意点について解説します。

自費出版の注意点①:費用管理と契約内容

自費出版では予想以上に費用がかかることが多いため、事前の費用計画と管理が重要です。

主な費用項目として、編集・校正費、デザイン費、印刷・製本費、流通費、プロモーション費などがあります。見積もりを取る際は、これらの項目が明確に分かれているか確認し、追加料金が発生する可能性についても事前に確認しておきます。

契約書では、作業範囲や納期、料金体系、著作権の帰属、修正回数の制限などの重要項目を必ずチェックします。特に「○回まで修正無料」といった条件や、印刷後の返品・交換に関する規定は後々トラブルになりやすいポイントです。

不明な点があれば契約前に必ず質問し、口約束ではなく書面で確認を取ることが大切です。

自費出版の注意点②:著作権と法的リスク

自費出版では著者自身が法的責任を負うため、著作権侵害や名誉毀損などのリスクに十分注意する必要があります。

他者の文章や画像を引用する場合は、著作権法に基づいた適切な引用方法を守り、出典を明記します。引用の範囲を超えて使用する場合は、必ず著作権者の許可を得てから使用するようにしてください。

実在の人物について記述する際は、プライバシーの侵害や名誉毀損にならないよう慎重に表現を選択します。特に写真を掲載する場合は肖像権の問題があるため、被写体の同意を得ることが重要です。また、企業名や商品名を使用する際は商標権の侵害にならないよう注意し、必要に応じて法的確認を行いましょう。

これらのリスクを避けるためには、出版前に専門家によるリーガルチェックを受けることをおすすめします。

おすすめ出版社紹介

ここまでのポイントを踏まえて、自費出版におすすめの出版社をご紹介します。

ニシダ印刷製本

ニシダ印刷製本は、文芸書・自分史・詩集・同人誌等の自費出版や、テキスト・マニュアル・名簿等の冊子を専門とした印刷から製本までを一貫して行う印刷会社です。

CTPシステムの導入により安価でのご提供を実現し、小部数ならオンデマンド印刷で短納期対応、大部数ならオフセット印刷で高精度な仕上がりを提供しています。

アナログ・データ・手書き原稿の3種類に対応し、パソコンが苦手な方には原稿作成代行も承っています。編集・校正から在庫保管、個別発送まで、自費出版に関する全工程をサポートする点が特徴です。

公式サイト:自費出版は安くて早い当店にお任せください|ニシダ印刷製本

自費出版の会

自費出版の会は、10冊109,800円から自費出版サービスを提供する会社です。

経験豊かな編集者が原稿を読み、書籍構成や表記統一、コンセプトの提案まで幅広くサポートしてくれる点が特徴です。単に原稿を印刷・製本するだけでなく、顧客の思いを最大限活かした良質な書籍作りを実現しています。

写真集・画集から絵本・童話、自分史、俳句集・短歌集まで多様なジャンルに対応し、10冊からAmazonでの販売も可能です。

著者との丁寧なコミュニケーションを重視し、リピーターの多さがサービス品質の高さを物語っています。

公式サイト:10冊109,800円からの自費出版 | 自費出版の会

青山ライフ出版

青山ライフ出版は、自費出版から社史制作まで幅広く手がける出版サービス会社です。

親身な編集とリーズナブルな価格で著者の満足度100%を実現する自費出版サービスを中心に、Amazon Kindle対応の電子出版、企業の社史・記念誌制作、企業IR・PR出版まで多様なニーズに対応しています。

少部数でも本格的な仕上がりを提供し、プライベート出版から書店流通まで出版に関わるすべてのサービスを提供。「創る、伝える、残す」をコンセプトに、誰もが持つ才能を形にして人智を整理し継承することを目指しています。

公式サイト:自費出版の青山ライフ出版

まとめ

自費出版は企画立案から原稿執筆、編集・校正、印刷・製本まで著者が主体となって進める出版形態です。

費用管理と契約内容の確認、著作権などの法的リスクへの注意が重要なポイントとなります。

自分の作品を世に送り出したい方は、本記事で紹介した手順と注意点を参考に、信頼できる出版社を選んで理想の一冊を実現してください。