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概要

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【後藤】大川地区の建具業界における現在の状況はいかがでしょうか?【江島】ともかく後継者不足が深刻です。木工に関心のある若者は実は少なくありません。しかし、建具の需要が減っており、賃金をそれほど多く支払うことができないのです。10年以上も修行してまともな給料をもらえないのでは、次々と後継者を増やすわけにはいきません。【後藤】業界全体の経営の問題が改善点でしょうか。【江島】経営改善の意識を持つことは大切だと思います。しかし、もっと重要なの組合を強化し、組合に入ることのメリットを構築。大川建具の新しい魅力を積極的に発信したい。特別対談江島 廣典× 後藤 安信は、「大川の建具はこんなこともできるんだ」とプレゼンテーションすることです。これまでは施工店からの依頼中心で、住宅環境の変化に伴って発注が減っていました。住宅で言えば建具が必要なのは和室だけと思われがちです。しかし、実際は和洋を問わず、あらゆるところに私たちの技術を生かすことができるのです。他の地域では建具店が木工事業も行っていますが、大川は専業・分業化が発達しており、その取り組みが進んでいませんでした。しかし、1件1件では無理でも組合として取り組むことで「大川の建具店はパーツを売っているのではなく住空間を提案しているのだ」と積極的にアピールできるはずです。【後藤】デベロッパーや住宅メーカー、設計事務所などに大川の建具職人のスキルをPRすることが重要ですね。【江島】そうしたツールを振興センターで考えてもらえるとありがたいですね。【後藤】組合の目標をお聞かせください。【江島】組合の意義が問われていると思います。建具業界は家族経営が多いため若所在地/〒831-0031    福岡県大川市上巻403-17代表者/江島 廣典TEL0944-87-3949 FAX0944-87-3949設立/昭和35 年(1960 年)出資金/ 152 万円組合員/ 51 名い世代が増えず、組合員数は減少傾向にあります。まず組合員を増やすために産地の広域化を検討したいです。大木や柳川、大牟田、久留米も含め組合員を拡大させてもいいと思います。そして、組合の中で品質管理やロットの確保を行うようにして、組合単位で仕事を受注し組合員で仕事を分け合えるようにしていければと思います。営業力のない小さな事業所でも後継者を育てられるようにできたらいいですね。もちろん、組合員に求められるものも変わってきます。5S運動の導入など、職人の感性を磨くためにより貪欲に学ぶ姿勢が必要となるでしょう。一般財団法人 大川インテリア振興センター専務理事 後藤 安信大川建具事業協同組合理事長 江島 廣典(株式会社トイップエシマ 代表)大川建具事業協同組